教科書や荷物を運ぶのに実用的なバックパックが重すぎたり、誤った着用方法をすると子供たちの背中、首、肩の痛み、および姿勢の問題に繋がります。
リュックサックと同じ「背中に担ぐ荷物袋」を表します。
- 「バックパック」:英語で「backpack」
- 「リュックサック」:ドイツ語で「rucksack」
米国小児科学会(AAP)では、安全に使用できるようにガイドラインを発表しています。ガイドラインを元にまとめました。
そんなガイドラインに寄り添ったランドセルを2つご紹介します。
- 登山リュック仕様のエルゴランセル
- 重さを感じにくい構造のラクサック
肩や腰への負担を軽減できるポイントの「ウエストベルト」、「チェストベルト」の重要性をまとめています。
安全な通学リュックの機能
適切なリュックを選ぶための米国小児科学会の推奨事項は次のとおりです。
- 両肩にかかる2本の幅広のパッド入りショルダーストラップ(肩ひも)。細いストラップは肩に食い込むことも
- 体重を体全体に均等に分散させるためのパッド入りウエストベルトまたは胸ベルト
- バックパックの幅は胴体より大きすぎてはいけない
- パッド入りの背面はパック内の教科書などの荷物の鋭いフチや端から保護し、快適さを向上
- バックパック自体を軽量に
- ローリングバックパックは、タイヤ付で重い荷物を運ぶときに便利。しかし、階段の上り下り・混雑した廊下や雪の天気では注意が必要。
鉛筆や定規、ノートなどの鋭利なものが突き刺さらないように頑丈な素材で軽量のリュックを選択し、負荷のかかりすぎに注意します。リュックが子供の体重の15%を超えないようにしてください。15%以上超える荷物を運ばないように持ち運びの必要性を確認してください。
▶小学生1年~3年生の平均体重:20~25kg
・15%=3~3.75kgの重さ
また、ウエストベルトを使用しリュックを体に近づけ、ぴったりとフィットするように調整してください。ショルダーストラップは幅が広く、体重の分散が悪化しないようにパッド入りにしましょう。
最も重い荷物は背もたれの中央近くに置き、複数の仕切りやポケットなどで整理して重量を均等に分散します。
通学リュックを正しく着用するために
- 常に2本の両方のショルダーストラップ(肩ひも)を使用。片方の肩に掛けると体全体に均等に体重を分散できない。脊椎の湾曲を増加させる可能性と首まわりの筋肉に負担がかかる可能性も
- バックパックが体に近づくようにショルダーストラップを締めて調整。腰から約5cm(2インチ)上に保つようにする。低すぎると子供は前かがみになります
- バックパックの重量は総体重の15%を超えてはならない
- 荷物の重量を分散するための複数の収納を使い、整理する。最も重い荷物は背中の中央に詰める
- 必要ない荷物はできる限り入れないようにする。余分な負担は減らす
- 重いものを持ちあげるときは、腰を曲げないようにする。腰をかがめるときは両ひざを使って曲げる
- 学校のロッカーに不要な荷物をしまい、すべてを一日中持ち歩かない
- バックパックを運ぶために背中の筋肉を鍛える
正しく使用するためのガイドラインに沿い、体の負担が軽減できるような対策を5つピックアップ!
- すぐにできる、肩を回すストレッチをする
- 背中側に荷物が密着するように工夫する
- 肩ベルトの調整をする
- 肩パッドを使用する
- チェストベルトを使用する
【対策5選】脱ランドセル症候群!重い荷物を背負う小学生の負担はどれくらい?
見本にしたい!登山用リュックは”疲れにくい”つくり
登山用リュックは背負いやすく疲れにくい、耐久性があるつくりになっています。
リュックを安定させ、重さを分散させるためにウエストベルトやチェストベルトがいい役目を果たします。おかげで背負いやすく、疲れにくくなります。
背負い方ひとつで荷物が重く感じるのも事実。逆に軽く感じることもあります。そのため、背負い方や荷物の入れ方などの工夫・対策を知らなきゃ損!なのです。肩に負荷がかかりすぎると肩が痛くなり、疲れやすくなります。
腰で支え、肩への負担を減らします。
ウエストベルトを装着して体にフィットさせるときのコツは、ウエストのくびれ部分につけないこと。お腹が圧迫されて苦しくなります。
腰骨(骨盤のでっぱっているベルトをひっかけやすいあたり)を包みこむように装着してください。
ランドセルと背中をフィットさせます。
肩ひもが肩から滑って動かないようにしてくれる役割をもつ胸元に位置されたベルトがチェストベルト。締めすぎず、ゆる過ぎずの調整できつく締める必要はありません。
それでもあるのと、ないのとでは体への負担が違います。
リュックが子供の体に密着して重量がより均等に分散されます。
このように、体への負担をできるだけ減らすための工夫が詰まった登山用リュックは学生用カバンも取り入れたい機能ですね。
米国小児科学会が推奨したガイドラインの内容にもあてはまることが多いです。
チェストベルト・ウエストベルトで負担軽減
自分のランドセルにはチェストベルトが標準でついてない、そんな人も大丈夫です。
後付けのチェストベルトは購入することができます。ふわりぃのかたひも専用チェストベルトはレール式のスライドタイプ。このチェストベルトはふわりぃランドセル専用になるので注意が必要。
後付けのチェストベルトを試す
チェストベルトは胸全体で重さを支えるので首が痛い、背中が痛いなどを多少カバーできます。
>【チェストベルト】楽天市場で探す後付けのウエストベルトを試す
チェストベルトとウエストベルトのセット商品が販売されています。
登山用リュックでは腰で支えるウエストベルトが当たり前のようについています。ランドセルでもウエストベルトがついていると子供たちの重い荷物の負担が軽減されます。
エルゴランセルは登山リュック仕様
日本製で6年間保証付。
- 体に沿った立体的な肩ひも
- 肩や背中に当たる部分はとてもソフト
- 通気性のよいメッシュ素材
- 負担を減らす腰バンドや胸バンドでフィット
- 荷物を固定するゴム付の内装ポケットで教科書が動きにくい
- 1090gの軽さと耐久性あり(腰ベルトを外すと1020g)
- 撥水性に優れた素材で雨の日も安心
このような、登山用リュックの機能性を詰め込んだのがERGORANSEL(エルゴランセル )のランドセル。
登山リュックにあるようなスタビライザーが肩ベルトに付いています。背中とランドセルのフィット感が増します。密着具合を微調整できることで肩や腰への負担を軽減できます。
フィット感を感じるためのウエストバンドや腰バンドは取り外し可能です。体が大きくなって必要なくなったら外せるのはうれしいですね。
▶公式ページERGORANSELのランドセル
・無料でカタログを取り寄せ!
・3日間レンタルできます!往路の送料は無料(返送時の送料はお客様負担)
ラクサックは重さを感じにくい構造
- 体型に合わせた低学年・高学年用のサイズ展開
- 教科書固定ベルトで背中側に荷物をしっかり固定できる
- 近づけるだけでかんたんに閉まるスライド式マグネット採用
- 利き手に左右されない!Dカンは左右両方に配置
- 肩ベルトに大きなリフレクター付で暗い道でも安心
- 低学年用830g、高学年用880gの軽さ
- もっと容量が欲しい!に応えた30Lサイズも展開
・無料でカタログを取り寄せ!公式サイトのお問い合わせやInstagramのDMより請求
・一週間レンタルできます! 往路の送料は無料(返送時の送料はお客様負担)
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楽天市場の口コミでも高評価!多くの人が無料レンタルを試してから決めた!ラクサックです。ランドセルとしてはもちろん、セカンドバッグとして習い事などのバッグとしても大活躍!
体への負担を軽減する対策
ウエストベルトは重い荷物の重量をより均等に分散させることができる万能アイテム。
チェストベルトをつけると胸全体で重さを支えるため、ランドセル用チェストベルトは肩ひものずれ防止に役立つアイテム。
見落としがちなウエストベルトは「腰で背負う」ことができるので肩への負担を分散させることができます。登山用リュックには切っても切れないベルトだということも納得ですね!
だから、登山用リュックの機能をお手本にしたい!
子供が「ウエストベルトは邪魔でイヤ!」でなければ、できるだけ取りつけてあげたいアイテムです。小学生のランドセル重い問題だけではなく、その後の中学生や高校生も引き続き同じ悩みを抱えています。
中学生になれば部活動の着替え、高校生になればお弁当持参もあります。ますます荷物が増えてくるのでできる対策はしていきたいですね。
▶負担を減らす背負い方
両手で持ちあげて片ひざの上にのせ、体をねじりながら片方の肩から肩ひもを背負うようにします。
勢いよく「よいしょ!」と背負うと重い荷物では腰を痛めてしまいますよ。
リュックを持ちあげるときは、膝を曲げて背中に負担がかからないようにします。
通学用カバンが重くて悩んでいて解決策が見つからなかった人は、一度ウエストベルトを検討してみてはいかがでしょうか。