待ちに待ったランドセル。入学まではキレイな状態で保存しておきたいですよね。特に小さいお子さまや、ペットがいる場合は注意が必要!
この3点に気をつけて保管するようにしてください。
ランドセル定番ブランド3社(天使のはね、ふわりぃ、フィットちゃん)にお問い合わせをして各社、共通して推奨している方法をまとめました。
入学直前であわてないように上手な保管方法で入学まで準備しておきましょう。保管するとき、100均で代用できる保管グッズの選ぶポイントも紹介します。
通気性の良い場所で保管
湿気の多い季節や保管場所では換気が必要。
入学前年度の梅雨の時期、夏の季節にランドセルが届いたら保管方法に気をつけてください。
通気性をUPするには
通気性の良い部屋やクローゼット、押し入れに保管する場合でもひと工夫することで通気性をUPすることができます。
3つの「ひと工夫」をご紹介!
■ひと工夫その1:床に置かない
湿気は水分を含んでいて上より下、真ん中より四隅にたまりやすい傾向にあります。シーズンオフのものなどは上の方へしまう方がいいというのは、このためです。
湿気は空気より重く、下の方にたまりやすいため、ランドセルを床に置かないのがおすすめ。低い位置にたまりやすい湿気の影響でカビの発生を助長させる可能性も。
どうしても床置きする場合は、すのこを使って空気の通り道を確保しましょう!
■ひと工夫その2:キャスター付きスチールラックなどの上に置く
床に置くのではなく、湿気の通り道ができる収納グッズを活用するのもおすすめ。クローゼットの中の床に置かず、ラックや収納棚を入れてなるべく上の方へ置くようにしましょう!
床に落下しないように不安定な場所に置かないでください。
■ひと工夫その3:クローゼットや押入れの扉を開けて換気する
梅雨の時期はとくに開けっぱなしがいいですが、ずっと開けっぱなしができない場合は、時間を決めて開けておいたり、週末だけ開けるなど換気するように心がけましょう。
押入れは左右の扉を少しづつ開けておくと通り道が確保できますよ。空気が外から入って中を通り、湿気をためこみづらくなります。
市販の防虫剤や除湿剤、乾燥剤は不要
「換気を心がけていても湿気が心配だから」、といって除湿剤などを使用するのは控えてください。
水のたまる除湿剤や防虫剤などを使わなくても、自然に通気性のいいところで保管することを推奨していると、メーカーからのご返答をいただきました。
ランドセルの保管には市販の薬剤にたよらず、高温多湿な場所は避け、直射日光の当たらない場所で大丈夫です。
購入後、入学までのランドセルの置き方
ランドセルが届いてから入学式までの保管方法で注意することはランドセルの置き方です。型崩れ防止のために「縦置き」で保管するのが理想です。
ただ、縦置きじゃないとダメというわけではありません。どうしても縦置きが厳しい場合は、「横置き」で保管してもOK。この場合は、「かぶせ(フタ)を上にして背中側を下に置く」ことが大切です。
肩ベルトを届いたときの状態のようにとりつけます。かぶせの外側にまわすときの注意点が一つ。ベルトをランドセルの底に巻きこまないように留め具で止めるようにしましょう。
縦置きにするときに床に肩ベルトがつかないように、底の下に挟まないようにしましょう!
ランドセルの型崩れ防止になる保管方法
ランドセルの保管では、以下どちらでもOK。
- 箱にしまって保管 〇
- 箱から出して保管 〇
どちらにしても「保管するときの注意点」を把握しておきましょう!
箱にしまって保管する場合
ホコリや傷から守るため、入学まではランドセルが届いたときに入っていた箱にしまって保管することをメーカーは推奨しています。
※箱に入れっぱなしにしない
ランドセルを定期的に箱から出し、通気をよくしましょう。1ヶ月に一度外気に当てるようにします。そのため換気のいい場所で保管していても、箱に入っている場合は、定期的に出し入れをすることが望ましいのです。
定期的にランドセルを箱から出したり、しまったり、
- 「忘れそう」
- 「面倒くさい」
そんな方は箱から出して保管しても大丈夫です。
箱から出して袋で保管する場合
箱に入れて保管するのが理想ですが、保管する場所が確保できない場合、箱から出してOK。その場合は、ランドセルをむき出しにしないで袋に入れます。
ペットや小さいお子様が触らない場所、直射日光にあたらないことに注意してください。
ビニール袋より、購入したときに収納されていたメーカーの不織布(ふしょくふ)収納袋に入れましょう!
不織布収納袋にはランドセルの底から入れます。ランドセルを縦置きにしたとき、袋の上が空くようにします。サイドのナスカン金具が上にあがらないように下に落ちていることを確認。
- 「袋やぶれちゃった」
- 「えっ?捨てちゃった」
- 「あれ?なくしちゃったみたい」
元々ついていた収納袋を使えば一番いいですが、手元にない場合は市販の不織布で代用できます。
▼不織布収納袋とは?ランドセル保管にぴったりの理由
「不織布」という素材はマスクにも使われていて通気性に優れている素材です。傷つきを予防し、ホコリや汚れから守ってくれるのでランドセルの保管にぴったり。
透けるほどの生地で薄いですが、強い力を加えても破れづらい不織布。通気性・吸収性・保温性に優れている不織布は、湿気を通さないのに繊維のすきまから空気は通します。
文字通り不織布は「織らない布」のため、
- やわらかい
- キズをつけにくい
- さわっても音がしない
- 毛羽立たない
- リーズナブルな値段
これらのメリットが魅力的。ほかの布製品に比べて耐久性が低いというデメリットがありますが、ランドセルの保管には不織布でも十分です!
▼不織布収納袋は100円ショップでも買えます
ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100円ショップでも不織布は売っていますが、いろいろなサイズのものがあります。ランドセルが入るサイズを選ばないと収納できません。
【セイバン専用袋VS100均のラッピング用不織布(大)】
100均で売られているラッピング用(大)では高さが60cmでセイバン専用袋と同じ。しかし、横サイズが小さく、マチがないので42cmだとランドセルが入りませんでした。
マチがない袋の場合、セイバンランドセル専用袋のように横49cm以上のサイズは必要ですね。
収納袋を選ぶポイントとしてランドセルの奥行分を忘れずに!
セイバンの専用袋(横49cm×高さ60cm)を参考にランドセルが入るサイズの収納袋をピックアップ!
準備中 詳しくは「【ランドセル保管】100均で代用!失敗しない不織布収納袋とは」から
ボール紙の梱包材は捨てないで!
養生のためにボール紙をランドセルに挟んで梱包されて届きます。白ボール紙(裏ネズ)と呼ばれる厚紙を挟むことでランドセルの革部分にパーツがあたり、部品跡がついてしまうのを防ぎます。
入学までに保管するときは、ボール紙(厚紙)やビニールなどの梱包材も必ず元通りにとりつけ、箱や不織布収納袋に戻しましょう。
▼ボール紙とは?工作に向いている厚紙について
意識してみると、案外わたしたちの身の回りでは厚紙が使われていることが多く、ティッシュボックスやお菓子の箱がボール紙です。
表が白くて裏がネズミ色のものが多く、ティッシュボックスの裏を見てみると、たしかにネズミ色ですね。原料は再生紙でコスパが良いので多く使われているようです。
不織布収納袋と同じように、なくしちゃった!やぶれちゃった!など、手元にない場合は身近なボール紙(厚紙)を代用してもいいと思います。
→【画用紙じゃダメ?】
ボール紙と画用紙は厚紙の分類になりますが、違うものです。
- ボール紙:紙の箱で工作に向いている
- 画用紙:絵画用で絵を描くのに向いている
厚紙にはケント紙や画用紙がありますが、それよりもボール紙は厚くなります。
厚みの比較→ 画用紙<ボール紙
ランドセルの部品跡を防ぐための養生なので厚みがある方がいいですね。絵を描く目的でもなく、コスパもいいのでボール紙が最適。
▼白ボール紙は100円ショップでも買えます
身近にボール紙はあるけど・・・
- 適度なサイズのものがない
- 小さすぎる
- 折れ目があってランドセルが傷つきそう
このようにボール紙は身の回りにあふれていますが、ランドセルの保管に適度なサイズが見つからないことも…。
サイドのナスカンなど小さい部品のところではボール紙が小さくても代用できそうですが、かぶせ(フタ)などの大きい箇所には適度なサイズを探すのも大変かもしれませんね。
100均(ダイソー・キャンドゥ・セリア)で代用できるものをご紹介!
【参考】セイバンランドセルについているボール紙のサイズ
■かぶせ(フタ)の内側:横49cm×縦26.5cm
■かぶせ(フタ)の外側:横56cm×縦26.5cm
※元々ついているボール紙と同じサイズは100均にはありません。つなぎ合わせるなど手を加える必要があります。
手元にない場合は代用もできますが、元々ついていたボール紙を捨てないで使用するのがベスト。
私はわが子のとき、セイバンのボール紙が最後遊べるようになっていたので取っておいたのですが、それがなかったらただの厚紙だと捨てていたかもしれません。
ランドセルを保管するときはボール紙などの梱包材もつけ直し、元の通りにしまうよう推奨されています。
元々ついていたボール紙が手元にない場合は、100均で代用してみてはいかがでしょうか。
> すぐ確認!【ランドセル購入後】保管する前に必ずチェックすることとは
カビの発生を未然に防ぐ!通気性のいい環境をつくる
この記事では、
- 箱にしまって保管しても定期的に箱から出し入れをして、通気をよくする
- 縦置きで保管(横置きもok)
これらのポイントをおさえて保管していただけたらとご紹介しました。
窓やクローゼットの扉を開けて換気も頻繁にしているけど、湿気や結露がどうしても気になるということもありますよね。
- 密集地
- 日が当たらない
- 建物が古い
- 床がジメジメしている
- イヤな ”におい” がする
- 布団にダニがいる気がする
- カビが生えやすい
- 日当たりが悪い
その原因は「湿気」!!
湿気予防におすすめのグッズ紹介
ランドセルの保管には市販の除湿剤や乾燥剤は不要ですが、換気に気をつけていても湿気によるカビの発生を予防したい人に、おすすめグッズを紹介。
1.かんたん!敷くだけ「モットン除湿シート」で湿気対策
【モットン除湿シート】公式サイト湿気を吸うと色が変わる機能付きで便利なモットン除湿シート。除湿シートが届いたら、すぐに使用可能!かんたん、敷くだけで除湿対策になる。
- 押入れの中に
- 敷布団に
- べットに
- カーペットに
2.調湿剤「炭八」(すみはち)でカビ防止対策
※正規販売店の炭八を選びましょう
化学物質に依存しない!薬剤不使用の「炭八」で湿気対策【炭八】
- 水を吸い上げる「仮道菅」が太い
- 湿気を取り込む孔が広い
- 短時間で吸湿&放湿ができる
【備長炭】
- 市販の消臭炭に多い
- 針葉樹よりも「仮道菅」が狭め
- 吸湿&放湿に時間がかかる
▲炭八は、穴のすきまが多いので湿気を吸着する力が大きい
炭八の吸放湿スピードは備長炭の2倍で湿度を調整してくれるのが大きなポイントです!除湿剤としてだけでなく、乾燥したときには湿気を放出してくれる万能アイテム。化学物質などと混ぜていない自然素材のため、ペットや子供がいる家庭でも安心。調湿剤を置いておくだけで悩みを軽減します。
湿気は上より下、真ん中より四隅にたまりやすいのでクローゼットであれば炭八を床に置くのが効果的!調湿剤を置いても、基本的な換気をして風通しの良い場所でランドセルを保管することを忘れないでください。
ランドセルの負担を軽減しながら通気する
ずっと縦置きだった場合、箱から出して横置きで一時的に置くとランドセルの重心を一点に負担をかけないようにできます。
壊れることはなくてもベルトや錠前などの金具部分に負荷がかかっている状態です。長期間一定負荷がかからないためにもずっと縦置きにしないで一時横置きにして負担を軽減してみてください。
逆に横置きで保管していた場合も同じです。
日ごろ→ | 一時置き |
---|---|
縦置き | 横置き |
横置き | 縦置き |
【さいごに】ランドセルの箱は捨てる?捨てない?
「ランドセル購入の思い出としてとっておきたい反面、邪魔だから捨てようか・・・」
入学前まで箱にしまって保管していた人も無事に入学したあと、箱の処分をどうしようか、悩む人も少なくないようです。
「ふわりぃランドセル」の箱はゴミ箱や物入れになるようなつくりになっています。
もし、とっておくか迷う場合は子供に箱がいるか、いらないか聞いてみてもいいですね。
捨てちゃってから後悔しても遅いので「もういらないな」と思うまで保育園・幼稚園のころのおもちゃや洋服などを収納するボックスとして活用できます。
ランドセルが収納されていた箱はしっかりした丈夫なボックス。6年間つかうランドセルは最初で最後の一品です。名前を書いたり、デコレーションをしたり、お子さまらしいボックスにリメイクしても楽しいですね。
準備中【入学後のランドセル保管】夏休みなどの長期期間の置き方